ポジティブに

事業仕分けで、いろいろなものが削られていること。その結果として、莫大な借金の返済に充てられるなら、仕方ないことだと思います。例えオリンピックの強化費が削られて、4年に1度夢が見られなくなったとしても、しょうがないと思えます。他のいろんな不便も我慢できます。
でもそれが子ども手当だとか、高速道路無料化とか、単なる票稼ぎで、日本全体としては実効のないものの財源になるってのはどうかと思う。鳩山首相献金問題もどうかと思う。全部ひっくるめて、正直腹が立つ。

でもだからと言って、国会で糾弾するとか、足を引っ張り合うのもどうかと思う。そんなことしてる余裕は、もう(っていうかホントはずっと前から)日本にはないと思う。

どうせなら、対案となる政策をぶつけて、議論してほしい。

不毛。


ブラジルのセラード地区というのは、今ではブラジルの高級なコーヒー豆の産地と言われてるけど、もともとは「不毛な土地」というような意味。よそ者の日系移民には、そういう土地しか与えられなかった。
でもそれを前向きに、土地改良を続けて、いい豆が作れるくらいまで、先人たちがしたわけで。そういう前向きなことしてほしいし、僕自身もしたいと思います。

エイズデー

今日はエイズデーらしいですが、こないだ知り合いがアフリカの子どもたちの写真絵本を出したというので、手紙をもらいました。著者はNPO法人宇宙船地球号山本敏晴さん。

国境なき医師団で活躍してて、今も国内で医者をやりつつ、世界中いろんなところに行って、子どもと楽しく未来を考えるワークショップをやったり、日本やその他先進国に、アフリカとかの現状を伝えるために、写真を撮ったりしているパワフルな兄さまです。

その手紙に、こんなこと書いてありました。

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ケニアでは、安全な水がないために、HIVに感染してしまう可能性があっても、感染している母親の母乳を子どもに与えています。赤ちゃんが「安全でない水」に溶かしたミルクを飲んで、下痢などで死亡してしまう確率の方が、エイズの死亡率よりも高いからです。

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なんかね、もうそんなことを言われてしまうと、何をどうしていいのやら分かりません。

ただ、今、自分が恵まれているということに感謝しつつ、恵まれているからこその使命とかを果たしていく必要があるなと思います。

HIV/エイズとともに生きる子どもたち」

写真絵本 HIV/エイズとともに生きる子どもたち ケニア

ライチョウのシンポジウム

大学の先生から案内の手紙をいただきました。

ライチョウは、立山とか北アルプスに生息している鳥で。
他の鳥は、冬になると下山して温かいところで暮らしたりするのだけど、ライチョウだけは常に2000m以上の高山で暮らしています。冬は羽が生えかわって真っ白になるんですよ。雪に覆われた世界で暮らしているので、周りに溶け込んで身の安全を確保するためですね。

多くの動植物が、今公害とか温暖化とか森林破壊とかの環境の悪化によって、住む場所がなくなって、数も減っているわけですが、ライチョウも同様で。

むしろ、高山から移動しないので、温暖化の影響は特に受けている動物です。
温暖化が進むと、これまでと温帯だったところが亜熱帯に。亜寒帯だったところが温帯になってしまいます。北、または標高が高いところに行かないとこれまでと同じような気候、環境がなくなってしまいます。

温帯に住む他の動物は北へ移動するとかして、これまでと同じような気候、環境のところを新しく見つけることができますが、ライチョウが住む標高2000m以上の山は、いわゆる亜寒帯。日本には2000m以上の山なんて少なく、元々住める場所が少なかったのです。北海道までいけばそういう環境はあるかもしれませんけど、ライチョウは渡り鳥じゃないので、北アルプスから北海道まで飛んでいく能力がないんでね。だから温暖化が進むと、住む場所がどんどん減っていき、それに伴って、個体数も減ってしまいます。

温暖化というのは、極地、僻地に住む動物が、一番最初に絶滅の危機が訪れるんですよ。というわけで、業界的にはなかなかホットなテーマなシンポジウムのご案内でした。

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第4回ライチョウとその生息環境を考える会議

「温暖化とニホンライチョウたち
ここ20年間で雪の量と質が大きく変わった」

少なくとも1万2千年つづいてきた高山の環境が、温暖化により今大きく変わろうとしている。高山の生物の多様性を保全するために一人一人に何ができるのかを考える場にしたい。

日時 2010年1月30日(土)10:00-18:00
場所 東京国際フォーラム409会議室
入場無料

講師
増沢武弘(静岡大
丸田恵美子(東邦大)
山口剛士(鳥取大)
飯田肇(立山カルデラ砂防博物館)
肴倉孝明(山岳環境研究所)
大村顕介(NPO法人ライチョウ保護研究会)

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大村さんって研究室の後輩だっけ?若手のホープ
やってる内容はとてもいいし、日本の自然環境を保全していく上でもとても大事なテーマなんだけど、いかんせん宣伝が。ライチョウ保護研究会のウェブサイトとか更新されてないしね。若手でやれる人いればいいんだけど。オレはそこまでお手伝いできません。
でも来年は、しばらく遠ざかっていたフィールドに、今よりも近づく気がします。なんとなくそんな予感。
やまんちゅ。

ミーハー茅ヶ崎

いや、いい意味で。


テレビ東京で放送してたソロモン流に、ツリーハウスクリエイターの小林崇さんが出てて。ツリーハウスやら彼にまつわる様々なストーリーをやってた。

で、その中で茅ヶ崎にあるツリーハウスも紹介されてた。このツリーハウスは、茅ヶ崎市が全額負担らしく、初めて行政の予算で作ったツリーハウスとのこと。

ツリーハウスで遊んでると、ちょびっとケガしたりするからね。別に死にゃしないし、ケガして学ぶ方がいいと思うけど、変なクレーマーとか、意外といるので、行政的にはあまりリスクを追えないところ。でもそれをやっちゃうところがすごい。
僕も小田原では、マロニエにあるラッコ広場に木の大型遊具を作らせてもらったんだけど、それも無難な作りじゃない。だからこそ面白さもあるんだけど。よく制作のGoが出たなと市役所の担当の方には感謝。

で、茅ヶ崎
他にも、新卒採用時に、一般企業が集まる合同説明会へ行って、学生に対して働きかけてみたり、夏のクールビズはアロハだったり、なかなか軽い。堅いよりもそういう方が楽しくていいと思うし、その方が他にも面白いコトをやれそうな気がする。

小田原市役所の人がアロハとか着たら、いいと言う人もいるだろうけど、たるんでると文句をいいそうな人が具体的に思い浮かぶ。しかもそれは氷山の一角だろうから、余計に面白いチャレンジとかしにくくなっちゃう。

茅ヶ崎の人は、そういうのもよしとする柔軟さをもっているので、茅ヶ崎=湘南とかいうような魅力的なブランドイメージができあがったんだろうなと。

小田原はどうするかねぇ。堅い市民が多いと行政はどうしても守りに入るので、面白い飛んだコトをやって、人を巻き込んでいくのは、僕らの役目な気がする。
と、勝手に使命感を持ってみるミーハーやまい

高知から帰宅

yamaitaiin2009-11-22

昨日は大学時代の友人の結婚式で高知に行ってきまして。ちなみに友達は愛媛で仕事してるんだけど奥さんが高知出身ということで、高知での式となったわけです。
素敵な式だったのはもちろんですが、高知らしさのある式でした。

土佐料理は大皿で出す習わしだとかで、中華料理じゃないけど、回る卓でした。それにお寿司とか刺身とか料理がたくさん並ぶ並ぶ。

楽しく飲み食いしましたぁ。

新郎による鰹のたたきの実演もあって、何か関東の式とはだいぶ違うなと。刺激的でした。


そういやYOSAKOIソーランを札幌で始めた長谷川岳さんも出席されてました。以前ETICという社会起業家を育てるNPO主催の講座に講師として来られてたので、それ以来7年ぶり?くらいです。


そんなこんなで、いろんなことがあってうまくまとめらんない、でもとても楽しい披露宴でした。



で、今日は昼前の飛行機で帰ってこなきゃいけなかったので、とりあえず高知城前で毎週開かれてる日曜市にちょっと寄って、朝ごはんとかお土産を買って、んで帰ってきました。
日曜市は、300年だか400年続いてるらしいですね。しかも火曜市、木曜市とかもやってるそうで。そこまで行くとホントに生活の一部になってるんだなと。観光客向けの付け焼き刃なものではなくて、文化ですね。
NHKの特集で高速道路無料化について、徳島県知事が国交相に瀬戸大橋の無料化を要請したということをやってました。
高速1000円によって、1兆3000億円の経済効果があったのが、無料化にすると5倍の効果があるという試算があるそうで。

でも僕はこれにはネガティブですね。

プラスになる人がいる反面、マイナスになる人も必ず出るわけですが、特に試算の場合、マイナスの部分を省いて希望的試算になってることが多いというのもあるし、車の
交通量を増やすと排気ガスその他環境負荷が高いというのももちろん。

でも何より、この経済効果が一時的なものに過ぎない。というのが一番の理由。
観光産業ってリピーターをどれだけつかめるか、ということだと思っています。
高速道路無料化によって、試しに行ってみるという人が初めは増えるのはたぶん事実。
でももう一度行きたいと思える観光地って少ないので、次第に今までと同じく厳しくなると想像できます。というより、一時の高速無料化によって、まず従来の公共交通機関が全然ダメになり、でも無料化も財源が続かず、やっぱり有料となるから車での来訪は減るものの、その時には既に公共交通機関が超不便になっていて、観光産業が今以上のボロボロに。という悪いシナリオも浮かびます。



インターネットによって世界中がお客さんというグローバル経済は当たり前になりましたけど、これからはローカル経済がもっと重要になってくると思うので、高知の日曜市みたいに、地元の人にとって有益で、盛り上がっていて、それが外から来た人にとって魅力的に見える。というのが観光として長続きするものかなと思います。




ホントはね、せっかく四国へ来たので、ちょっと足を伸ばして、マイミク福の神さんにアポ取ってお会いするとかも最初考えてたんですが、時間をうまく作れなくて早々に断念。
それは別の機会にとっておきます。

なにはともあれ末永くお幸せに。

ガンバレ!ジャズ喫茶

エイムックから出てる『男の隠れ家増刊 遺しておきたい古典喫茶』

ランブルはじめ古き良き時代から今まで続くコーヒーの名店がいろいろ紹介されてます。
カフェじゃなくて喫茶店。むしろコーヒーの店みたいな。初めて知った店も多いのでちょいちょいチェックしてみようかと。

この中には、いわゆるジャズ喫茶も多いのだけど、そういうの僕は大好きなので、ぜひこれからも続いてほしいです。

しかしながら、置かれている状況は厳しいはず。ただでさえこの不況なのに加え、JASRACからの請求が何万も。有線に入った方が全然安いんだけど、有線のジャズチャンネルが流れてるジャズ喫茶なんて、ジャズ喫茶でも何でもないですからね。店主のセンスとかそういうのがいいから足を運ぶわけで。

何年も前に、JASRACから、過去十年分とか何百万もまとめて請求される店が多発して、そして潰れる店が続出。というのが話題にはなりましたけど。まぁねぇ。自分達の怠慢を棚に上げてとは思ったけどねぇ。

そして今回の事業仕分けで、他団体は天下りがあることを責められて廃止になったりしてるのに、同じく天下りの温床のJASRACはスルー。

どうなんすかねぇ。よくわかりませんが。個人的にはどうかと思いますね。尻軽な利権は守られるってことかね。


そんなわけで状況明るくないジャズ喫茶。
プラハの春ではないけど、弾圧下でも文化はアングラで引き継がれていくわけで。ジャズ喫茶を遺していくために、僕らが今できることは、お店に通ってコーヒー代を落としていくくらいなので。

そんなわけで、今回のエイムックは特にグッジョブ。

素数ゼミ

素数ゼミの謎』という本を図書館で読みまして。

素数とは、2、3、5、7、11など、1と自分の数以外では割り切れない数のこと。

で、この本は、アメリカで13年に一度、17年に一度大発生するセミはいるけど、14年とか15年がないのはなんでかという謎についての本でした。日本のセミは7年だけど、彼らは13年または17年土の中にいるらしいです。説明が難しいので省略しますが、素数だと他の年数土の中にいるやつと交雑しにくくて、生き残りやすいというのが理由。

そんな難しい本が、図書館の児童書のとこにありました。でもちゃんと子ども向きらしくふりがながふってありました。内容むつかしいけど子ども向けっぽい。

ちなみにこのセミは50億匹とか大発生するらしく。6畳1間に400匹いるくらいの数だそうで。いくら僕が虫平気でも、さすがにイヤですね。


そんなこんなで、素数って不思議だなと思っている矢先に。昨日NHK素数についての番組をやってました。相変わらず僕はこういうのタイムリーです。

NHKでやってたのは、リーマン予想について。昨年秋に僕の会社も、リーマンショックの影響をもろに受けて大変だったので、リーマンという言葉には少し反応します。


で、リーマン予想は、素数について、ある法則が常に成り立つはず。というもので。解けてないけど何かすごいらしく。
素数は、ある公式に当てはめると、円周率になったり、原子核のエネルギーになったりするそうで。自然の法則と素数はすごく関係があるんだとかで。これを解明したら宇宙の法則がわかるとかなんとか、興奮してました。ここまでくると何が何やらわかりませんね。
でもモノリスとか、ナウシカの古代人の墓に書いてある暗号とかってたぶんそういうことなんすよ。とか思います。


仮に謎が解明できたとしても、課題を解決できるかどうかは別と思いますけどね。結局、ナウシカでも言ってるけど、毎日新しい暗号が生まれてきて、それを解読するだけでも追いつかないとか、そんなだろうと想像します。


素数はブームなんかな?なんかそんな本も最近出たみたい。