最後の地球人
星新一のショートショートです。ヤマイヨシフミお気に入りの作品。
子どもが一組の夫婦に一人しか生まれなくなっちゃって、じわじわと人類は滅亡に向かう・・・って話。人口が減るごとに富が残された人々に多く集まるようになって、それぞれ貴族のように振舞えるんだけど、きっと虚しさを感じてた貴族も多いんだろうな。
神様が世界を作ったことの逆がだんだんと起こっていくわけで、人によっていろんな解釈が出来ると思う。初めて読んだ高校生の時は物語の最後の一言を読んで、血が逆流するというか、電気が走るというか、エモイワレヌ衝撃が走ったのを覚えている。
これから読もうとは思っているが最近は別に読んだわけではない。じゃあ何で書いたかというと、戦争とか平和、環境問題とかについて考えていたとき、ふっと浮かんだから。
世界中の人々が幸せになることはあるのだろうか?人だけではなく、生きている全てのものが幸せになることはあるのだろうか?
物的な富には限りがあるので、全員が豊かになるには、「最後の地球人」のように、人口がすごく少なくなっていないと駄目な気がする。としたら、人口が増え続けてる今は、多くの人は不幸なのかな。口先だけでは、精神的な豊かさを求めるとか、いくらでも言えるんだけど、でもそれは最低限の物欲が満たされている自分だから考えられるのであって、そうで無い人はそういう風に考えられない気もする。
うーむ。とりあえず考えるのはいくらでも出来るけど、行動するのは自分の手の届く範囲しか出来ないから、自分に出来ることをやろう。
物欲が満たされてなくても幸せな人とかだってきっといっぱいいると思う。でも井の中の蛙なのであまりよくわからない。外を見に出かけようかな。