捨てる力、飛び出す力

全ての男は消耗品である。村上龍氏の名著(だと思う)である。大学時代に古本屋にて100円で購入。最近久しぶりに読んでいる。初めて読んだときは、高校時代に山田詠美の「僕は勉強ができない」を読んだ以来の衝撃を受けたのを覚えている。思っていても認めにくいこと、なんとなく思っているんだろうけど言葉にしていない部分(特に男と女について)こうもはっきり言うとは。みたいに感じたと思います。

あれから何年か経って、これから男盛りを迎えようとしている僕ですが、読んでみて感じたことに少し変化がありました。以前読んだときと同じ感想も持ったのですが、それに加えて、「男は牡であれ」ってことです。(とりあえず自分に照らすとどうかという視点に立って読んだので、女性についてという視点で読んだらまた違う感想を持つと思います。素敵な女性は好きです。自立している女性も好きです。うーんと、本文にはあまり関係ないや。)

何回か書いている通り、僕はモテモテになりたいのですが、決してハーレムを作りたいとかそういう願望を持っているわけじゃないにせよ、男としてモテたいと思います。今の僕には、色気というかセクシーさというか自由さというか、男としてモテるのに大事だと思う部分が欠けていると思っています。すごくかっこ悪いです。それは何故か。何にも捨てていないからです。
友人のNくんは世界一周旅行をしたことがあります。だからある部分で吹っ切れているというか、色気を感じます。すごいやつです。
同じく友人のSくんは、自分の芯を持ちつつも新しい環境にどんどん適応していきます。そして、環境にも影響を与えていきます。自分が自由だからだと思います。すごくかっこいいです。
翻って自分は・・・。まだ飛び出せないでいます。

今日Fさんと仕事の打ち合わせをしていたのですが、その大半はその話になりました。

・僕はもう人と違う人生に一歩も二歩も踏み出しちゃったんだから戻れないよ
・なのであとはもう腹をくくって前に進んでいくだけ、進めなければ脱落するのみ
・その中で常に自分に何がやりたいのか、最適な道はどれか、問い続けるだけ

などというアドバイスを頂きました。
そうなんです。人と違う人生を歩むことだけは選択しているのです。だから会社にいても会社員っぽくないし、会社員なんてくそくらえだ(自分がやるのはね)って思っています。自分の信じる道を進んでいくしかないとこに立っているのです。いよいよ猶予期間は終わろうとしていて(ホントはそんなもの最初からないんだけど)、ついに決断をしないと脱落するだけというところに立っています。うーーーーん。