ベーカリーの数字のマジック
最近、食や健康について相談されることが増えたヤマイです。こんにちは。
今日はパン屋さんと数字の話。
最近じゃなくて、5、6年くらい前からですけども、ベーカリー系のパン屋さんの出店が増えましたね。ドン○とか○戸屋とか。
こういうお店では、トレイにパンがそのまま並んでて、お客さん自らトングで取って買うというスタイルが主流。
僕はコーヒー屋さんを始めて、初めて知ったんですが、こういう対面販売のお店には、品質表示の義務がないのです。原材料名とか賞味期限とか。
電話の通販でも不要みたいですが、お客さんから店員に、口頭で品質について、確認することができるから、品質表示義務がないとのこと。
でも、ほとんど誰も聞いたりしませんね。スーパーで売ってるパンより、値段が高いことが多いし、陳列の方法もなんか日本のパン屋さんじゃないみたい。デザインなんかもそれなりにオシャレ。
だからそれなりのクラス感があって、ハイソな気分で買い物ができます。
でも、実際には数字のマジックがあって。
スーパーと違って、自分で店を構えないといけないので、店舗の賃料や販売員の人件費がかかる。それがパンの値段に乗っています。また店舗やパッケージのかっこいいデザイン料も、パンの値段に乗っています。
高いものは、いいもの、安心だという思い込みもあって、納得して買うわけだけど、実は高い分、いい材料を使っているかというとそうでもないかも。
バターじゃなくてマーガリンかもしれないし、自然酵母じゃなくてドライイーストかもしれないし、遺伝子組み換え小麦かもしれない。
高いというのも、商売のマジックということですねぇ。
僕もバターかマーガリンかとか、化学調味料入りかはすぐわかるけど、他はたぶんわかんないしねぇ。
何でも厳密にやっては生きていけないので、バランスも大事だけど、あとは信頼できる生産者を増やすことと自分の味覚を信じることですかねえ。